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夢の終わりと「大人」の死:「シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版」感想

昨日、エヴァが終わった。

永遠に終わらないと思った物語が終わった。
長い夢が、25年分の愛や憎しみやらがないまぜになった屈折した思いを引き連れて終わったのだった。
後に残るのは、一抹の寂しさと、それと幾分かほっとしたような気分。
そう、エヴァは終わったのだ。

……終わった終わったとばかり言っていてもらちがあかないので、
ぽつぽつと気持ちを整理していきたいと思う。

おことわり:

・観たことを前提に書かれているので、もちろんネタバレを含む
・他の感想なり記事なりは読まずに書いているので重複する指摘を含む可能性がある
・新劇は各一回ずつしか観ていないので細部において不正確かも

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日の当たる場所、あるいは奇跡のない世界:映画「この世界の片隅に」感想

――ネタバレを含む。当然ながら。

こういうことをよく考える:
 
ある作品が特定の人々を感動させる一方で、特定の人々に対しては何の感動ももたらさない、といったことがあるのはなぜだろうか。
 
僕自身、人と温度差を感じることが多いので、なぜ自分は他のひとと同じような楽しみ方ができないのかと自責の念に駆られる。
単なる個人差と言い切ってしまえばそれまでなのだが、もう少し実のある説明が欲しい。
それで、その作品を楽しむのになにが必要なのか、ということにしばしば思いを巡らす。


さて、「この世界の片隅に」を観てきた。
この映画を観て笑い、涙を流しさえしたのだけれど、
見終わった後に、もやもやとしたものが胸の奥に残った。
部分部分の良さというものは確かにわかるのだけれど、
それでも釈然としない――全体として受け入れがたいなにかを感じてしまったのであった。

「この世界の片隅に」の評判はすさまじい。
肯定と賞賛の嵐。うまく楽しめなかった自分はなにか生き物として大事な部分が欠落しているのではないかという恐怖にすらとらわれてしまう。

しかも、気に食わない描写があるとかではないのだ。
部分部分は僕にとっても好意的に評価することができた。
だが、全体として見てみてると、どこか受け入れがたいのである。

映画館に二回ほど足を運びつつ、色々考えてみたのだが、
それは結局この作品が、「居場所のある人」のための物語であるから、という点に尽きると思う。

この作品は、居場所のある人の物語である。
自分の居場所を作る物語でもなければ、居場所を探す物語でもない。
小姑・徑子の登場だとか、憲兵にノートを取り上げられるとか、幼なじみ(でおそらく初恋の相手)の水原が泊まりに来るとか、
ひとつひとつのエピソードには確かにすずの立場を揺らがせるような予感がある。
しかし主人公の人柄ゆえ、笑い話になったりほろ苦い思い出になったりで、
立場が根幹から揺らぐようなことにはならず、むしろ雨降って地固まるという感じで進んでいく。
さらには、晴美を死なせてしまった後ですら、(主人公の心情的にはそうだったとしても)居場所がないだなんてことにはならない。
予定調和ですらなく、主人公の居場所はあらかじめ用意されているのだ。

そしてこの作品は、失われた秩序が物語の力によって再生する類の話ではない。
問題が起き、誰かが傷ついたとしても、なにかドラマティックなできごとが
起こって解決するということにはならない。
できた傷は、善良な人々の健全な日常の営みによって癒される。
取巻く世界の健全性によって秩序は取り戻される。
奇跡などといういかがわしいものが入り込む余地はどこにもない。

健全な世界に住んでいる人々にとっては、魔法もドラマも不要なのだ。
人が救われるのに、奇跡など必要ないのだ。

病気が自然治癒するのを眺めているような、そんな気分にさせられる。

だけれどそのことがかえって越えがたい隔たりを感じさせる。
ちょうど、誰かの家の中の暖かい団欒を、寒い路地から窓越しに眺めているような。
そんないたたまれなさを覚える。

きっと、帰る場所のある人々にとってはごく自然に受け入れられるのだろう。
帰れば暖かい家が待っているのは当然なことだからだ。

しかしそうではない人間もいる。
日々は生きづらく、人生は無味乾燥で、この世には自分の居場所がないのだということにうすうす気付いている。
奇跡でも起こらなければ、この生気のない、変わり映えしない毎日に変化は起きない。
そういう日常を送る者にとっては、魔法もドラマもなしに救いのもたらされる「健全な」世界というものそのものがむしろ高度なフィクション――きわめて類い希なる奇跡に思えてしまう。

この映画では世界の健全さについて、説明はなされない。世界が健全であるのかとか、なぜ世界が健全なのかと問われることもない。
その必要はないのだ。なぜなら居場所のあるものにとって世界が健全であるということはもっとも自明な前提なのだから。疑う必要すらないほどに当然のものだから。
この作品の持つ世界の美しさは、日常への、生活への揺るぎない信頼に支えられている。
そうでなければ、ここまで完成されたものはできなかっただろう。

だけれど僕は当惑してしまう。
日常への疑いのない信頼に、願望ですらない健全さに、戸惑ってしまう。
この作品の描く美しい世界を、根底の部分で信じることができない。

疑いを抱く者は天国の門に入ることはできない。
これは世界に愛され、世界を愛することのできる人のための作品である。
この作品を自然に受け入れられるかどうかというのはきっと、越えようのない断絶なのだと思う。

2015年は映画の年だった

年の瀬と相成りました。
今年はゲームにも小説にもあまり触れませんでした。
替わりに、ふいの出会いもあり、映画を観に劇場に足を運ぶことが例年に比べ多かったように思います。
ハイライトは「風立ちぬ」(2013)、「セッション」、「バードマン」を連続で観られたことでしょうか。
特に後二作を劇場で観られたのが嬉しい。
僕の人生においてこんなに映画が「入ってくる」ことがあるのかと驚きました。

てーことで、今年見た映画のリストです。
ネタバレはない替わりに、毒にも薬もならないコメントが一行程度ついています。
特に印象深かったものはそのうち感想を書いたり書かなかったりするかもしれません。

■劇場でみたもの

・「ベイマックス」
ケアロボットに説明が必要ですか?

・「博士の異常な愛情」(1964)
札幌映画サークルの上映会にて。

・「千年女優」(2002)
札幌映画サークルの上映会にて。
折しも原節子の訃報が流れた後だったので非常に感慨深かった。

・「セッション」
音楽映画。愛。

・「バードマン」
演劇映画。奇跡。

・「インサイド・ヘッド」
もやっと。

・「ナイトクローラー」
ニュース映画。

・「キングスマン」
紳士がアクション。

■暗い映画部門
・「ブルーバレンタイン」(2010)
ひたすらにつらい。見て後悔する傑作。
オープニング、僕はホラー映画かと思いました。

・「レクイエム・フォー・ドリーム」(2000)
ドラッグで狂っていく生活。
どこにも救いはございません。

・「アメリカン・ビューティー」(1999)
アメリカ家庭が崩壊していく。
不思議ともう一度見たくなる。

・「ミスト」(2007)
霧が、もやっと。
悪くないけどもう一歩欲しい。

・「ウィッカーマン」(1973)
ヒワイな「サウンド・オブ・ミュージック」。
とてもステキな映画なので前情報なしに見るのが吉。

・「未来世紀ブラジル」(1985)
カフカ的世界観×オーウェル的ディストピア。
鮮烈な視覚的体験。

・「その土曜日、7時58分」(2007)
「ミッドナイト・イン・パリ」を借りたつもりが入っていたのがコレ。
「十二人の怒れる男」の監督の遺作ですってよ。

・「凶悪」(2013)
凶悪であるとはどういうことか。
もやっとする良作。


■現実と虚構と
・「クイズ・ショウ」(1994)
テレビという虚構。

・「ニュースの天才」(2003)
報道という虚構。
胸の悪くなるよくできた映画。

・「ザ・プレイヤー」(1992)
素晴らしきハリウッド。

・「トゥルーマン・ショー」(1998)
人生はフィクション。

・「ゲーム」(1997)
なんて素晴らしいんだろう。

・「ゾディアック」(2007)
虚構のような事件に心奪われ、人生を狂わされた人々。

・「パプリカ」(2006)
夢と夢。

・「東京ゴッドファーザーズ」(2003)
人はそれを奇跡と呼ぶのかも。

・「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」(1990)
ひたすらにメタい映画。

・「パンズ・ラビリンス」(2006)
少女を取巻く過酷な現実。そこに入り交じる幻想は、夢か、はたまた。


・「her/世界でひとつの彼女」(2013)
私ははじめこれはホラー映画かと思いました。いやマジで。

・「イヴの時間」(2010)
機械と人間を区別する必要がありますか?

・「ブレードランナー」(1982)
"二つで十分ですよ!"

■生きる
・「スノーピアサー」(2013)
生きるとは。

・「桐島、部活やめるってよ」(2012)
生きていくしかない。

・「ダラス・バイヤーズクラブ」(2013)
生きる。

・「風立ちぬ」(2013)
生きねば。

・「モールス」(2010)
君と生きる。

・「愛、アムール」(2012) 
君と生きる?
「ファニーゲーム」(1997)と同じ監督とはね。

・「ライフイズビューティフル」(1997)
それでも人生は。

・「シュガーラッシュ」(2012)
悪役(ヒール)で生きていく。

・「Final Destination」(2000)
死の運命に抗うこと。

・「オールユーニードイズキル」(2014)
これまた、運命に抗うこと。

・「スペル」(2009)
ハイパーおばあちゃん。

・「許されざる者」(1959)
「許されざる者」(1992)と間違って借りてしまった。
なんだこれは。

・「許されざる者」(1992)
許されません。

・「コーヒー&シガレッツ」(2003)
雑談。

・「トイ・ストーリー3」(2010)
卒業。

・「レスラー」(2008)
リングが人生。

・「ブラック・スワン」(2010)
舞台にすべてを。

・「クロワッサンで朝食を」(2012)
パリで。

・「英国王のスピーチ」(2010)
国王として。

・「グッバイ、レーニン!」(2003)
理想と現実と。過去と未来、現在。

・「告発」(1995)
人間の尊厳。

・「ゼロ・グラヴィティ」(2013)
宇宙空間、それは果てしなく孤独な世界。



■その他
「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語」(2012)「[後編]永遠の物語」(2012)「[新編]叛逆の物語」(2013)
劇場版は正直蛇足かしらと思って敬遠していたけれど、見てから考えを改めました。
少なくとも、ついお菓子の魔女のグッズを集めてしまう程度には。

・「ハウルの動く城」(2004)
それは魔法。

・「紅の豚」(1992)
ちゃんと観てなかったので。

・「ドライヴ」(2011)
非常に抑制の効いたストイックなバイオレンス映画。
「ホットライン・マイアミ」(ゲーム)に影響を与えたとか。

・「シャイニング」(1980)
キューブリック・スマイル。
キング原作の映画ではじめて好きだと思った気がする。

・「フルメタル・ジャケット」(1987)
キューブリック・スマイルその2。

・「薬指の標本」(2005)
日本の同名小説を仏の監督が映画化。

・「ヒトラー~最後の12日間~」(2005)
背景をあらかじめ知っておくとより楽しめます。

・「エル・トポ」(1970)
ポカーン。やばい映画。

・「レザボア・ドッグス」(1992)
ひたすらに雑談がかっこいい。

こんなご本を読みました2014版(マンガ編)

マンガも色々読んだはずなのですが生憎のところ覚えていません。
思い出せる範囲で紹介していきます。
■ヒット作品
・伊藤悠『シュトヘル 1~10』

シュトヘル1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

シュトヘル1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

  • 作者: 伊藤 悠
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/03/30
  • メディア: コミック

時は戦乱、モンゴルの勢力が日増しに拡大しつつある中国大陸。滅び行く文字を愛し護ろうとする辺境の皇子ユルールと、復讐と殺戮の世界に身を投じる戦鬼シュトヘル。二人の出逢いはやがて歴史を動かしていくことになる。文字とは何か、守るべきものは何か、戦乱の果てにあるものは何か。問いに問いを重ねる激動の時代の大歴史ロマン。
数年に一度の大ヒット。とにかくカッコイイ。読まないと面白さは伝わりません。読んでください。
・小川麻衣子『ひとりぼっちの地球侵略 1~6』

ひとりぼっちの地球侵略 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

ひとりぼっちの地球侵略 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

  • 作者: 小川 麻衣子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/07/12
  • メディア: コミック
"「私と仲間になってよ! 一緒にこの地球を侵略しましょう」"。高校生の主人公の前に現れたのは、宇宙人を名乗る謎の先輩。ちょっぴり不思議な日常と、ときどき戦闘。ちょっと変わったボーイミーツガール。
とりあえず4巻ぐらいまで一気読みしましょう。今後の展開に期待です。
 
・佐久間結衣『コンプレックス・エイジ 1~2』
コンプレックス・エイジ(1) (モーニング KC)

コンプレックス・エイジ(1) (モーニング KC)

  • 作者: 佐久間 結衣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/08/22
  • メディア: コミック
 "あなたの趣味に賞味期限はありますか?" 年齢と趣味に悩む26歳コスプレイヤーが主人公。コスプレってこういう苦労があるんだ、っていう舞台裏がわかるのと、「いつまで続けられるのか」ってーのは他の趣味にも共通するところかな、と。いったいどういう落し所を用意するのかな~というのが気になる作品。

http://morning.moae.jp/lineup/280

 
 
■ヒットした作家
・吉田基巳『夏の前日 1~5(完結)』『水の色、銀の月 1~2』

夏の前日 1 (アフタヌーンKC)

夏の前日 1 (アフタヌーンKC)

  • 作者: 吉田 基已
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/02/05
  • メディア: コミック

水の色 銀の月(1)

水の色 銀の月(1)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/07/21
  • メディア: Kindle版
夏の前日:孤独を抱える美大生、哲生はバイト先の画材屋で年上の和服美人、晶と出逢う。
とりあえず、第一話を試し読みしてピンと来たなら読むとよいです。
http://afternoon.moae.jp/lineup/212
繊細な描写に心動かされる作品です。
『夏の前日』は『水の色、銀の月』のスピンオフ的な存在なのですが、ここはあえて『夏の前日』を先に読むことをお薦めします。
・阿部共実『空が灰色だから』『大好きが虫はタダシ君の』『ちーちゃんはちょっと足りない』『死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなく
て死ぬほど死にたくない日々』

空が灰色だから 1 (少年チャンピオン・コミックス)

空が灰色だから 1 (少年チャンピオン・コミックス)

  • 作者: 阿部 共実
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2012/03/08
  • メディア: コミック
大好きが虫はタダシくんの―阿部共実作品集 (少年チャンピオン・コミックス)

大好きが虫はタダシくんの―阿部共実作品集 (少年チャンピオン・コミックス)

  • 作者: 阿部 共実
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2013/01/08
  • メディア: コミック
ちーちゃんはちょっと足りない (少年チャンピオン・コミックスエクストラもっと!)

ちーちゃんはちょっと足りない (少年チャンピオン・コミックスエクストラもっと!)

  • 作者: 阿部 共実
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2014/05/08
  • メディア: コミック
日常生活に潜む歪み、ずれ、不安、暗闇。あるいは、気付いてはいけない、気付きたくないことに気付いてしまう生きづらさ。そんな諸々に翻弄される少年少女たちを、時には明るく、時には残酷に、ポップな絵柄で描き出します。
『空が灰色だから』は展開の読めない一話完結もの。『大好きな虫はタダシ君の』は作家の初期作品集。そして、『ちーちゃんはちょっと足りない』はそんな作家の個性が遺憾なく発揮された心えぐる作品となっています。この長編の衝撃を考えると「このマンガがすごい!」(2015年)第一位の座を獲得したのも納得できます。『死にたく~』(略称「死に日々」)は、秋田書店のWebコミックで現在も連載中。
http://tap.akitashoten.co.jp/comics/sinihibi
 ・史群アル仙『今日の漫画』 

史群アル仙作品集 今日の漫画

史群アル仙作品集 今日の漫画

  • 作者: 史群 アル仙
  • 出版社/メーカー: ナナロク社
  • 発売日: 2014/10/10
  • メディア: 単行本
 
 Twitterで活躍している史群アル仙の初短篇集。自分と同世代(というか年下)でここまで心抉られるものを描く人がいるのか!(それも一ページに!) と衝撃を受けました。こんなにストレートに表現して無事なのか、と余計な心配をしてしまわないでもないですが、今後も応援していきたい作家です。
なお、僕がこの短篇集から一篇を選ぶとしたら「元気が無い」を選びます。
 
 
・三島芳治『レストー夫人』

レストー夫人 (ヤングジャンプコミックス)

レストー夫人 (ヤングジャンプコミックス)

  • 作者: 三島 芳治
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/05/19
  • メディア: コミック
" その学校では、毎年二年生が「レストー夫人」という演劇をする。しかも7つのクラスで同じ劇を違う台本にして、7種類の「レストー夫人」を上演するのだ。"
新聞の書評で紹介されていて印象に残った作品。劇中劇をめぐる少年少女の群像もどこかしら演劇めいていて、不思議な世界観の中で物語が展開される。なんとなく言葉にしがたい空気感が独特。作者の今後の作品も気になるところ。
■安定のジャンプ
・松井優征『暗殺教室 1~12』

暗殺教室 1 (ジャンプコミックス)

暗殺教室 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者: 松井 優征
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/11/02
  • メディア: コミック
 
・堀越耕平『僕のヒーローアカデミア 1』

僕のヒーローアカデミア 1 (ジャンプコミックス)

僕のヒーローアカデミア 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者: 堀越 耕平
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/11/04
  • メディア: コミック
・葦原大介『ワールドトリガー 1~8』

ワールドトリガー 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ワールドトリガー 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/07/04
  • メディア: Kindle版
 
王道なので特にコメントは必要ないかなとも。
葦原大介は『賢い犬リリエンタール』の人で、こういうバトルものも描けるというのがちょっと意外。それをいえば松井優征も前作が『ネウロ』なんだけどね。。
■懐かしの…
・由貴香織里『伯爵カイン 全6巻』

伯爵カイン 第1巻 (白泉社文庫 ゆ 1-11)

伯爵カイン 第1巻 (白泉社文庫 ゆ 1-11)

  • 作者: 由貴 香織里
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2009/07/15
  • メディア: 文庫
『ゴッドチャイルド』の途中までしか読んでいなかったので購入。
 
 
・佐々木淳子『Short Twist』『リュオン』

SHORT TWIST佐々木淳子作品集 (バーズコミックススペシャル)

SHORT TWIST佐々木淳子作品集 (バーズコミックススペシャル)

  • 作者: 佐々木 淳子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
  • 発売日: 2011/03/25
  • メディア: コミック
リュオン (幻冬舎コミックス漫画文庫 さ 2-1)

リュオン (幻冬舎コミックス漫画文庫 さ 2-1)

  • 作者: 佐々木 淳子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
  • 発売日: 2011/01
  • メディア: 文庫

自分のSF的ルーツはたぶんここにあるのだろうなー、という佐々木淳子。「霧ではじまる日」をはじめ、『ダークグリーン』『那由多』など名作が多い。『Short Twist』は時間SFの表題作を含む短篇集。『リュオン』は『ダークグリーン』の登場人物のその後を描いたもの。
・『藤崎竜作品集 1~3』『屍鬼 全13巻』

藤崎竜作品集 1 サイコプラス (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-1)

藤崎竜作品集 1 サイコプラス (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-1)

  • 作者: 藤崎 竜
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/05/16
  • メディア: 文庫
藤崎竜作品集 2 サクラテツ対話篇 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-2)

藤崎竜作品集 2 サクラテツ対話篇 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-2)

  • 作者: 藤崎 竜
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/07/18
  • メディア: 文庫
藤崎竜作品集 3 天球儀 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-3)

藤崎竜作品集 3 天球儀 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-3)

  • 作者: 藤崎 竜
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/10/17
  • メディア: 文庫
屍鬼 1 (ジャンプコミックス)

屍鬼 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者: 藤崎 竜
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/07/04
  • メディア: コミック

藤崎竜といえば『封神演義』。太公望…ではなく太公 望(のぞみ)ちゃんが活躍する「異説 封神演義」が読みたくなって作品集を購入。「PSYCHO+」(サイコプラス)をはじめとする初期作品や、形而上学的格闘漫画「サクラテツ 対話篇」なども収録。ただ「シャドウシティへようこそ」は入ってないのね。。
『屍鬼』は小野不由美の同名小説のコミカライズ。原作好きかつ藤竜好きの私としては、この組み合わせで駄目だったらどうしよう…という危惧のもとずっと手を出しあぐねていたのだが、今年ついに購入。結論から言うとこれはこれでアリ! だなあと。「なるほど、ここをこー処理するのね」という手際に唸らされる。でもそれゆえに原作を読んでから読むのがお薦め。
 
 
・有賀ヒトシ『ロックマンメガミックス 全2巻』『ロックマンギガミックス 全3巻』

ロックマンメガミックス Vol.1 (ブレインナビ コミックス) (BN COMICS)

ロックマンメガミックス Vol.1 (ブレインナビ コミックス) (BN COMICS)

  • 作者: 有賀ヒトシ
  • 出版社/メーカー: 文苑堂
  • 発売日: 2009/05/26
  • メディア: コミック

ロックマンギガミックス Vol.1 (ブレインナビコミックス) (BN COMICS)

ロックマンギガミックス Vol.1 (ブレインナビコミックス) (BN COMICS)

  • 作者: 有賀 ヒトシ
  • 出版社/メーカー: 文苑堂
  • 発売日: 2009/09/30
  • メディア: コミック
 
『ロックマンメガミックス』に収録された「ロックマンを作った男たち ロックマン誕生伝説」が読みたくなって購入。自分の中でのロックマンリバイバルきっかけ。GBロックマンで育ったので、スペースルーラーズが出てくる『ギガミックス』は大変懐かしく読んだ。ロールちゃん可愛い。
 
 
・滝沢ひろゆき『ドラゴンクエストへの道』
 
マンガドラゴンク
エストへの道 (ドラクエコミックス)

マンガドラゴンクエストへの道 (ドラクエコミックス)

  • 作者: 滝沢 ひろゆき
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 1990/02
  • メディア: 単行本

ドラクエ製作秘話なるものをちゃんと追っておきたかったので購入。
■その他
・大武政夫『ヒナまつり』

ヒナまつり 1 (ビームコミックス)

ヒナまつり 1 (ビームコミックス)

  • 作者: 大武 政夫
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2011/07/15
  • メディア: コミック
インテリヤクザが超能力少女に翻弄されるギャグマンガ。
・いけだたかし『34歳無職さん 1~5』

34歳無職さん 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

34歳無職さん 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

  • 作者: いけだ たかし
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2012/02/23
  • メディア: コミック
こちらで公開されていたWeb漫画↓
が単行本になった! ということを知って購入。
・茂木清香『Pupa』

pupa(1) (アース・スターコミックス)

pupa(1) (アース・スターコミックス)

  • 作者: 茂木清香
  • 出版社/メーカー: アーススターエンターテイメント
  • 発売日: 2011/11/11
  • メディア: コミック
ジャンル:兄弟愛・カニバリズム。モンスターな妹にひたすらお兄ちゃんが食われます。越えてはいけない一線をじゃんじゃん超えていきます。はい。
■Web漫画
『胎界主』
本ではないですが。深遠な世界観で構築されたWeb漫画です。続きが早く読みたい。
 
http://www.taikaisyu.com/
 
 
■気になるもの
・『アマリリス』

アマリリス (ヤングジャンプコミックス)

アマリリス (ヤングジャンプコミックス)

  • 作者: 福島 鉄平
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/12/19
  • メディア: コミック
 
男娼の少年が同世代の少年を好きになる話とのこと。
 
 
・『ミミクリ』

ミミクリ

ミミクリ

  • 作者: ai7n
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2014/09/18
  • メディア: コミック
 
危険↓
http://www.poco2.jp/comic/mimicri/
 
 
・カネコアツシ『SOIL』『Wet Moon』

SOIL 1 (Beam comix)

SOIL 1 (Beam comix)

  • 作者: カネコ アツシ
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2004/01/31
  • メディア: コミック

Wet Moon 1 (ビームコミックス)

Wet Moon 1 (ビームコミックス)

  • 作者: カネコアツシ
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2012/02/25
  • メディア: コミック

 

友人がお薦めしてくれたのでそのうちに読む。
漫画があるから来年もきっと生きていける。

こんなご本を読みました2014年版(活字編3)

続きの続き
 
■和製小説
・昭和の香り
安部公房『R62号の発明・鉛の卵』
 
 
 
開高健『パニック・裸の王様』
 
 
 
北杜夫『幽霊』
 
 
 
小松左京『夜の声』
 
 
 
 
・現代日本
川崎草志『長い腕』
 
 
 
岩井志麻子『邪悪な花鳥風月』
 
 
 
曽根圭介『鼻』
 
 
 
国広正人『穴らしきものに入る』
 
 
 
谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』
 
 
 
平山夢明『ダイナー』
 
 
 
唐辺葉介『PSYCHE』
 
 
 
法月倫太郎『ノックス・マシン』
 
 
 
伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』『ラッシュライフ』
 
 
 
 
 
 
森見登美彦『太陽の塔』
 
 
 
小山田浩子『穴』

穴

 
 
 
 
■その他
志田英邦『ゲーム・マエストロ1~5』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
多根清史『教養としてのゲーム史』
 
 
 
 
寺山修司『不思議図書館』
 
 
 
片山杜秀(編)『伊福部昭:ゴジラの守護神。日本作曲界の巨匠』
 
 
 
春日武彦『無意味なものと不気味なもの』

 

 
 
金子邦彦『カオスの紡ぐ夢の中で』
 
 
 
ブコウスキー『死をポケットに入れて』
 
 
 
ダンカン・ワッツ『偶然の科学』
 
 
 
サイモン・ウィンチェスター『博士と狂人-世界最高の辞書OEDの誕生秘話』
 
 
 
角山栄『シンデレラの時計-マイペースのすすめ』
 
 
 
梅津紀雄『ショスタコーヴィチ-揺れる作曲家像と作品解釈』
 
 
 
結城浩『数学文章作法 基礎編』
 
 
 
井上孝夫『世界中の言語を楽しく学ぶ』
 
 
 
 
■現在進行形で読んでる本
アンナ・カヴァン『ジュリアとバズーカ』
 
 
 ダニエル・T・マックス『眠れない一族』
 
クリスチャン・ブライアン『機械より人間らしくなれるか』
 
 
 
 

マンガ編の記事も書く予定なのでどうぞよろしく。