Labyrinth Spring (2016.08.14)
Music & Lyrics by Café Rainbird
Contents
春は灰色 / Gray is My Spring
うすぐもり 空はご機嫌ななめで
お日様をすぐに隠す
雪解けを心待ちにしてたのに
灰色の空白があるだけ
ねえ 春はどこに どこにいるの
ねえ春は 春は今どこに
灰色・灰色・灰色
灰色なんてもうたくさんよ
灰色・灰色・灰色
さみしくなるわ
憂鬱な空模様
どしゃぶりの雨にいきなり降られて
濡れねずみ 悲しくてみじめで
ねえ 春はどこに どこにいるの
ねえ春は 春は今どこに
灰色・灰色・灰色
灰色なんてもううんざりよ
灰色・灰色・灰色
いつまで待てば私の春は来るの?
春色・春色・春色
春色の春 今どこにいるの
私の素敵で楽しいきれいな春は
まだ行方不明
灰色・灰色・灰色
灰色なんて
もううんざりなの
そろそろ・そろそろ・そろそろ
待つのをやめて
もう春なんかに期待しない
夜霧を待ちながら / Waiting for Night Mist
眠れずにでかける
今日も夜霧にまぎれて
なにかを探しては
なにも見つからない旅へ
変化のない日々に
退屈しながら
今日もまた繰り返す
うんざりしてため息
つまらない毎日を
過ごしてただ憂鬱
なにも変わらないまま
あっけらかんと夕方
大きな変化なんて
望んじゃないけど
けだるいだけの日々に
飽き飽きしてため息
散歩する街路は
深いかすみに包まれ
ひとけのない街は
鈍い灰色の夢のなか
眠りのない夜が
今日も訪れて
ぼやけた時間の迷路
ひとりまた歩きだす
冷たい夜霧とともに
竜骨生物群集 / Dinosaur Falls
ガス燈は暖かく
街角を照らし出す
どこかの場所 だれかの街
海の底の都市を
魚たち集まって
窓の外を泳いでいる
覗き込むのは
眠らないひとみ
静かなこの場所は
いつまでも休まずに
こわれた夢降り積もる
この世の終わりまで
僕らは朽ち果てる
途方もない時間の果て
分解されて
消え去ることもなく
沈んだ夢の軌跡を
照らし出す海の灯を
なくした後の僕らは
ゆっくりと石になる
ふりゆく水晶の砂
時の記憶 太古の夢
深く深い海の底に
僕らを残したまま
巡りゆく海流は
いつまでもさまよって
長い旅のおしまいには
どこにたどりつくのだろう
僕らの行き先は
終わりのない時の彼方
旅の途中で
崩れることもなく
眠れる過去の遺跡が
映し出す遠い日が
かすれるころに僕らは
ゆっくりと石になる
ふりゆく硝子の砂
波の記憶 過去の夢
積もり積もる泥の底に
僕らはうずもれて
時は回る歯車
季節巡り 変わっていく
暗く寒い石の中に
僕らを忘れたまま
Night Bloomer
まばゆい日射しを避けて 影のように
出番のときが来るのをただ待って
夕暮れとうに過ぎて
暗闇 満ちていく――
まとうわ 夜の薄布を
ときめく魔法の
蒼の光まとって
今宵も出かける
月夜の約束
貴方に会いに
昼間は人目を避けて 石のように
笑顔を仮面の下に隠して
人影とうに消えて
暗闇 深まる――
まとうわ 夜の化粧を
素敵な魔法の
白の衣装まとって
今宵もいざなう
愛しい貴方を迎えにいくわ
星影淡くともり
優美に花咲く
まとうわ 夜の口紅を
夢みるくちびる
黒の闇をまとって
今宵は口付け
貴方のすべてをとりこにするわ
まどろみの女王、あるいは生々流転 / The Queen of Doze; or Panta Rhei
乾いた大地はまだ
枯れ果てたままで
眠れる世界の繭
その目覚めはすぐ
まどろむ女王 その名も変転
たゆまぬ運命つかさどる主
目覚めよ女王 果てなき転変
この世の風景塗り替える権能
生々流転の名のもとに――
滅びた大地はまだ
冷え切ったままで
見知らぬ世界の繭
その目覚めはすぐ
うつろう女王 その名も混沌
尽きせぬ崩壊つかさどる主
目覚めよ女王 見果てぬ混乱
この世の停滞打ち壊す権能
生々流転の名のもとに――
どこまでも広がる
無限の死の世界には
生命もなく
脈動もなく
氷の秩序のみ
澱みもなく
豊穣もなく
すべてが停止する
呼吸をひそめて皆
その瞬間見守る
次なる世界の繭
その目覚めは今
羽化せよ女王よ
この世に変革を!
――かくて大地には
息吹があふれ
光り輝く
落花の季節に / With Falling Blossoms
人々は離れる
流れる年月に
積み上げた記憶を
振り返ることもなく
人々は忘れる
過ごした思い出を
いたずらに過ぎていく
日々にただ埋もれゆく
ひとつ ふたつ
花が落ちる
ひらり ひらり
舞うように
花びらが舞い散る
ひとときの幻に
決して避けられぬ永遠の別れを
惜しむように
ゆっくりと舞い落ちる
人々は去りゆく
次々せわしなく
哀しみの涙を
浮かべる暇もなく
ひとつ ふたつ
花はこぼれ
ふわり ふわり
風に乗る
花びらが舞い散る
そよ風のやさしさに
決して止まらない 時のうつろい
なにもかもうつりかわって――
花びらが散りゆく
あたたかい日のもとで
やがて訪れる次の季節を
おだやかに予感して花は散る
秘密の庭の片隅で / At a Corner of the Secret Garden
夜空は明るみ
蒼く光さしこむ
つぼみはほころび
澄んだ風が通りぬける
時計はちくたく
刻む音色 寝息のようで
景色はのどかに
翡翠色の夢をみている
おだやかな眠りを
いばらの悪夢がときには邪魔をしても
大丈夫 ここは静か
めをつぶって やすらかにおやすみ
やさしい木洩れ日
春の風に揺らめく
水辺は花咲き
いぶき満ちて色鮮やか
日射しはうららか
光満ちる生命の調べ
緑のゆりかご
やすむ影の眠りは深く
傷ついた心が
ほのおの記憶にときにはうなされても
大丈夫 ここは静か
めをつぶって おだやかにおねむり
草木はささやく
心地のよいしじまに
ものみなまどろみ
花の蜜は甘くかおる
鏡の庭園
水に映る 影のたわむれ
想いを祈りに
ここは君のやすらぎの庭
永久の時間に
孤独の幻想に心が囚われても
大丈夫 ここにいるよ
悲しまないで しあわせな夢を
朽ち果てた世界に
終末の時がいつかは訪れても
大丈夫 ここにいるよ
ここにずっと 君のいる場所に
だから今日も 夢の中でおやすみ
Music & Lyrics by Café Rainbird