Green Griefs

Green Griefs(2024.12.30)
Music & Lyrics by Café Rainbird

昨日の世界

夜霧は重たく灰色にけむり
ものみな静かに 息をひそめて
朝霧冷たく街は白く霞んで
円環の時間の迷路 今日も迷い込んで

更けていく夜に 身を預けて
叶わない望み いつも願って
訪れる朝の 救いのない目覚めに
失望して過ごす日々に 今日も落胆して

うるさい時計の針を止めて
薄れる記憶をとどめたままで
懐かしい日々には二度と戻れないのに
色の褪せた写真見つめ 今日も追憶して

失った日々を思い出して
わずかな面影 ひろいあつめて
壊れた器はもとに戻らないのに
砕け散った過去の欠片 今日も探していて

流れる時間に目を背けて
過ぎ去る月日を認められずに
孤独を知らない 昨日までの世界に
いつかきっと帰るときを 今日も待ち望んで

錆びた青い鳥

月のない夜 想い出朽ちて
幾千の錆びた夢見る
砂時計が 永い時で満ちれば
何もかもが 錆びて動かない

古ぼけた風見鶏 嗄れた声で歌うよ
置いていかれた我が身嘆く
――記憶の片隅 遠い想い探すよ
見つからないあの恋は どこへ行ったのだろう?

ブリキの鳥はとうに飛び立ち
鳥籠の中は空っぽ
だから私 青い鳥を探すの
暗い森をひとりさまよって

錆び付いた大時計 ねじが切れて停まるよ
別れも告げず 夢に沈む
――永遠の時間に 心離れてしまう
貴方の顔ももう 忘れてしまったの

――思い出せない

colorless sleeps

見慣れたはずの風景は
知らない顔貌をしていて
かりそめの視界はひび割れて
装飾が静かに剥がれていく

色のない日々 色のない夢
はじまりもなく おしまいもなく
色のない空 色のない街
陰鬱な朝 退屈な夜

あの日世界の息が止まって
意味のすべてを喪ってから
寄る辺なく 
現と夢 行き来するだけ

いつもと同じ日常は
中身がどこか違って
あいまいな意識は融け合って
入り混じり そのまま崩れていく

色のない日々 色のない夢
追憶もなく 願望もなく
色のない河 色のない海
厭わしい夜 耐え難い朝

あの日扉が閉じたときから
映るすべてが見る影もなく
色褪せて
現と夢 区別つかない

あの日心が折れた時から
ずっと中身が空っぽのまま
たましいは
現と夢 どこにもいない

秘密の庭の片隅で

(instrumental)

緑の海の波に埋もれ

窓を開けて
心地よい風が吹き抜ける
はるか草原の
さわやかな息吹
ほら届けにきて

ああ 小鳥が歌い
岸辺の木々は芽吹き
生命は輝いて 祝福に満ち

移りゆく日々の果てに
思い出さえ薄れていく
草萌ゆる季節の度に
もういない君を想って

空は深く
澄み切って蒼く 晴れ渡り
日差しうららかに
平和な世界を
ただ照らしていて

ああ 草木が繁り
花咲く香り甘く
小川はせせらいで
やすらぎに満ち

押し寄せる時間の先に
哀しみさえ風化して
流転する季節の度に
少しずつ君を忘れて

続いていく 普通の日々
君が欠けたままなのに
こともなげに 時は過ぎて
記憶だけが古びて

忘却の波に埋もれ
面影さえ残さずに
新緑の季節の度に
薄れゆく君を想って